医歯薬系にも多くの合格者を輩出
幅広い学びで高い専門性を育む 首都圏有数の進学校
東邦大学付属東邦中学校・高等学校
共学校
「自然・生命・人間の尊重」を教育理念に掲げる東邦大学付属東邦中学校・高等学校。医学部・薬学部・看護学部を擁する東邦大学の付属校だ。伝統的に医歯薬系学部への進学に強く、生徒の7割が理系志望。国公立大・難関私立大への高い進学率でも知られる千葉県屈指の進学校である。
豊富な探究型授業と
「自分探し学習」が特徴
同校の教育は、理系・文系を問わず幅広い教養を身につけるリベラルアーツ型であることが特徴だ。その背景には、「生徒が将来、専門性の高い職業に就くためには、高い専門性を支える土台として裾野の広い教養・知識が必要である」という同校ならではの考え方がある。
そんな同校では、中等教育の6年間を「自分探し」の期間と位置づけており、授業ではものごとの本質を理解し、自ら問題を探し、それを解決していくことのできる「探究型」の学習を展開。なかでも理科は、中高併せて9つもの実験室があるという恵まれた環境を生かし、生徒自身が行う実験の時間を豊富に設けている。
さらに授業以外でも、「自分探し学習プログラム」を各教科で導入している。たとえば、英語では学年別のスピーチコンテストを開催し、数学では希望者を対象に教員が作成した課題を自宅で解いて翌日提出するという「数学トレーニングマラソン」を実施。また、国語では、読んだ本のあらすじや感想を専用ノートに記録する「読書マラソン」を行っている。
さらに高校生になると、「総合的な探究の時間」を利用し、自分の興味や関心を深める研究テーマを自ら設定し、2年間をかけて研究レポートを作成する。
同校では、こうした各教科の「自分探し学習」プログラムに取り組む個々のプロセスを重視した活動として位置づけている。まさに広い裾野を持つ教養・知識を身につけるための学習であり、そのなかから生徒自身が本当に打ち込める専門分野が育ってくれることを願っているのだ。
大学付属校ならではの取り組みも充実している。その代表的なプログラムが隣接する東邦大学で行われる「学問体験講座」だろう。バラエティーに富んだ講座が用意されており、中学生から受講が可能だ。なかでも人気を集めているのが、医学部進学希望者を対象に東邦大学の系列病院で行われる「ブラックジャックセミナー」。そのほかにも、「光を使って薬品を調べよう」や「データサイエンス×動物学」などといった魅力的な講座がある。
完全中高一貫校に移行し
「教養」+より深い「専門性」を
2017年度からは高校の募集を停止し、完全中高一貫校になった同校だが、それと同時に新設した中学の推薦入試(12月1日)が高い人気を維持している。2021年度入試から拡充された「定員40名」の枠をめぐり、毎年多くの受験生が出願している。
完全中高一貫化に伴い、文理分けを高2進級時に前倒ししたカリキュラムも定着した。その目的は、大学入試対策のためではない。中高一貫型のカリキュラムに移行することで、従来のリベラルアーツ型教育を削減することなく、高2からより専門的に深く学ぶ学問を並立させることが可能になったからだ。こうした同校の試みが今後どのように開花するのか注目される。
東邦大学付属東邦中学校・高等学校