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「聖書」「国際」「園芸」を柱に
伝統的な教育と新たな挑戦で生徒の可能性を広げる

「聖書」「国際」「園芸」を柱に<br>伝統的な教育と新たな挑戦で生徒の可能性を広げる

恵泉女学園中学・高等学校女子校

1929年の創立以来、キリスト教の理念を基盤とした教育を行ってきた恵泉女学園中学・高等学校。「聖書」「国際」「園芸」を三本柱に据え、個性を尊重する環境の下で、高い学力と知的探究心を培っている。礼拝や園芸に象徴される人格教育、実践的な英語教育と国際交流、さらに探究活動の充実によって、生徒一人ひとりの可能性を着実に広げている。

命と向き合う「園芸」の活動で
協働性などの非認知能力を育む

 恵泉女学園の教育の原点には、創立者である河井道の平和への強い願いがある。世界が戦争へと向かいつつあるなか、「世界平和の実現には少女期からの教育が必要だ」という信念をもって学園を創立したのだ。

 その精神は現在に至るまで脈々と受け継がれ、日々の教育活動の随所に息づいている。校長の本山早苗先生は、「聖書の『自分を大切にしなさい』という教えを基点に、『自分と同じように隣人を大切にしなさい』という教えが『国際』につながり、『命をいただいて生かされている』という教えが『園芸』につながっています」と語る。

 三つの柱の一つである「園芸」は、命と向き合う時間として位置づけられている。役割分担を考え、互いに声を掛け合いながら作業を進める過程において、協働する姿勢や責任感が育まれる。近年重視される「非認知能力」とは、粘り強さや自己制御力、他者と協働する力などを指すが、同校では園芸を通してそれらを体系的に育成してきたといえる。命を「いただく」存在であるという認識は、自分や他者を尊重する姿勢の育成につながる。

 「国際」の土台となる英語教育では、自らの意見を英語で構成し、相手に伝える力を重視している。中3から高2までが参加できる「グローバル・スタディーズ・プログラム」では、海外からの留学生とともに5日間を英語漬けで過ごし、ディスカッションやプレゼンテーションに取り組む。さらに、オーストラリアやカナダへの短期・中期留学に加え、近年はシンガポール訪問プログラムも実施している。また、海外からの留学生受け入れやホームステイも活発であり、日常生活で国際交流を実感できる環境が整えられている。

中1と高2で必修の授業である「園芸」。仲間と協働する作業は、自分や他者を尊重する姿勢を築く
中1と高2で必修の授業である「園芸」。仲間と協働する作業は、自分や他者を尊重する姿勢を築く
人格教育を土台にしながら
知的探究心を育む取り組みも

 恵泉生の礎となっているのが、毎朝の礼拝で生徒が自分の思いを語る「感話」だ。副校長の松井信行先生は、「話をすることに意味があるようですが、実は人の話を黙って傾聴することにも意味があります。感話は反論があっても最後まで黙って耳を傾けなければなりません。そのことが自分との違いを知るきっかけになります」と説明する。

 こうした人格教育の上に、知的探究心を育む取り組みが展開されている。その代表例が、中3から参加できる「サイエンス・アドベンチャー」。生徒は分野別の班で研究活動を行い、大学の研究室を訪問したり、外部の研究発表会に参加したりする機会も設けられている。中3理科の「探究実験」においても、科学的な思考力を身に付け、発信力を磨いている。

 柱となる伝統的な教育と、時代に即した新たな取り組みを両立させているのが同校の魅力だ。コース制で分けることなく、多様な生徒が同じ環境で学ぶことで、互いの違いを認め合いながら可能性を広げていくのである。誠実に自らのなすべきことに向き合う姿勢こそが、創立以来変わることのない学園の精神であり、未来を切り拓く確かな力となっている。

恵泉女学園中学・高等学校

東京都世田谷区船橋5-8-1

TEL.03-3303-2115

学校HP:
www.keisen.jp

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