国際交流の機会が増え
獨協医科大学との高大連携企画も拡充
獨協中学・高等学校男子校
ドイツ文化の摂取移入のために設立された獨逸学協会の学校事業としてスタートしたルーツを持つだけに、海外交流に強みを持つ獨協中学・高等学校。脈々と続くドイツとの交流のほか、近年はインドネシアやタイなどアジア諸国との交流にも力を入れている。系列の獨協医科大学との高大連携も進み、系列校推薦で進学する生徒も順調に推移している。
ドイツやインドネシアなど
海外交流の機会も豊富に
同校では、ドイツのエコレア・インターナショナルスクール・シュベリーン校、およびケーテ・コルビッツ校との間で相互交流を続けている。環境先進国であるドイツは、近年急速に右傾化が進んでおり、来校時には同校の生徒と一緒に環境について学んだり、平和や民主主義についてディスカッションを行ったりするなど、国際的な視野を深めるのに役立っている。
さらに2026年度は、これまでオンラインで交流を行っていたテオ・ヘスパース総合学校の生徒の来校も決まっている。ドイツで日本語を学習している生徒を中心に、獨協の生徒の家庭にホームステイする形で来校し、一緒に授業を受けることになる。
ドイツとの交流では、このほか1年間の長期留学生や、ケルン大学の教育実習生を受け入れたりしており、質も量も充実度を増している。こうした交流機会の増大に合わせるように、世界80カ国から選出された生徒が競うドイツ語オリンピックの日本代表に選出される生徒も出てきている。
このほか2026年度はインドネシアからも3つの高校が来日する予定になっており、インドネシアとの交流をきっかけとして、タイの高校とのオンライン交流もスタートする。
交流は基本的に英語で行われるため、国内ミニ留学、東京グローバルゲートウェイでの体験型英語学習、オンライン英会話、イギリス語学研修、ニュージーランド短期留学/ターム留学など豊富な教育プログラムを用意している。中1から英語を学び始めた生徒が、英語の教養を競うワールド・スカラーズ・カップの世界大会(会場は米・イェール大学)に出場するなど、英語教育でも大きな成果を上げつつある。
獨協医科大学のセミナーでは
シミュレータで気管挿管を体験
獨協医科大学へは系列校推薦により、獨協埼玉高校と合わせて約10名が進学できるが、2026年度入試では7名が希望して全員が合格するなど、制度発足以来、進学を希望すればほぼ合格するという状況が続いている。
医学部進学には強いモチベーションの維持が必要だが、それを支えているのが獨協医科大学との高大連携企画「いがくへのいざない」だ。中3・高1対象の「獨協医科大学見学会」では施設見学のほかに顕微鏡を使った組織学実習を行い、高2対象の「サマーセミナー」では、シミュレータを使った気管挿管の実習や、希望する診療科の医師の後について病院内をついて回り、リアルな医師の仕事を体験できる。中3以上が対象の「オンライン講義」では、身近な話題と医療現場とをつなぐ。
また、元校長の医師による「医学基礎講座」も継続的に実施されており、医学部医学科進学率は例年高いレベルで推移している。
獨協中学・高等学校