起業家精神教育により
グローバル人材に必要な課題発見解決力を育成
佼成学園中学校・高等学校男子校
「男子が大きく成長する学校」をスローガンに掲げ、「ICT教育」「英語教育」「探究プログラム」の3つを教育の柱としている佼成学園中学校・高等学校。2021年にスタートしたグローバルコースに導入された本格的な「アントレプレナーシップ教育プログラム」が高く評価されている。生徒が1年間取り組んだプロジェクトの最終発表会の様子を紹介する。
社会貢献につながる
ビジネス創出を想定
「アントレプレナーシップ教育プログラム」Project:LEAPは、グローバルコースの高1・2に設置されている必修科目で、社会課題を解決するためのビジネスモデルを考え、社会実装につなげることを目標にしている。2月14日、都内の会場を借りてプログラムの最終発表会が行われ、高2の生徒全員が13チームに分かれて進めてきた1年間のプロジェクトの成果を発表した。
3分間のプレゼンテーション時間のなかで、各チームとも具体的な社会課題と、それを解決するビジネスプランの提示、収益を得るためのロードマップの提示までを行った。ゲスト審査員を務める実業家で投資家の田中渓氏からの鋭い質問にもその場で考えて答えるなど、緊張感あふれる場となった。
審査の結果、1位に輝いたのは、熱交換器を使い大気中の水分から水を生成する自立型シャワーを開発したチーム。メンバーの亀山隼人君は「このビジネスプランで、NASAやデラウェア大学が主催するコンテストにも応募しており、順調に進んでいます」と語る。2位は肌の状態を診断し、適切なスキンケア製品を紹介してくれるサイトを開発したチームで、すでに大手薬局チェーンへの導入が決まっている。
3位は個々の政策がそれぞれの立場によってどう影響するかを示す「政治すごろく」を開発したチームで、メンバーの平澤莉央君は「政治は自分たちに身近な存在で、政治や日本の未来に対して明るい気持ちを持ってもらいたいと思って作りました。自治体への納入に向けて動いています」と話す。
ボストンでもプレゼン!
現地の投資家にアピール
「ビジネスコンテストでは目先の利益を追うプランが多いですが、今日はいずれも社会課題が明確で、かつビジネスモデルとしても可能性を感じました。今後も期待しています」と田中氏は全体講評を締めくくった。
実は「Project:LEAP」はこの発表会で終わりではない。3月にはアメリカのCICボストンを訪問し、現地の投資家の前で英語によるプレゼンを行う「ボストン研修」が待っている。生徒はここから英語のブラッシュアップと、アメリカ向けの仕様変更に取り組むことになる。
アントレプレナーシップ教育を導入したのは、グローバル人材として課題発見・解決を図るには、チームマネジメントも含めたビジネスマインドが欠かせないと判断したからだ。「今後もこのプロジェクトを継続し、法人化も視野に入れています」(平澤君)や「自分から動くと、大勢の大人が助けてくれることがわかり、コミュニケーション能力も上がったと思います」(亀山君)の言葉を見ても、生徒を大きく成長させていることがうかがえる。
佼成学園中学校・高等学校