全校生徒の6分の1が帰国生
多様な背景を持つ生徒が学問でつながる学校
攻玉社中学校・高等学校男子校
攻玉社中学校・高等学校は、35年以上前から国際学級を設置し、一般学級を含めた多様な入試制度を展開してきた。さまざまな環境で育った生徒が集い、それぞれの強みを生かしながら、伸び伸びと学校生活を送れる土台が形成されている。そうした学校の雰囲気や具体的な取り組みについて、広報企画部長の舘山圭一先生に話を伺った。
中3まで帰国生のみの国際学級
習熟度別少人数授業でサポート
一般学級と国際学級(帰国生)の募集を行っている攻玉社。一般学級の試験科目は、日程によって4科目型、国語・算数の2科目型、算数1科目型の3パターンが用意されている。国際学級は、国語・算数の2科目または英語1科目の選択制である。こうした多様な入試を実施する理由について、舘山先生は次のように説明する。
「生徒を“一つの物差しで測らない”という本校の姿勢の表れです。育ってきた環境や得意分野が異なる生徒たちが、それぞれの個性を生かしながら共に学び、互いに刺激し合って成長していける風土が築かれています」
1学年は240名・6クラス編成で、そのうち1クラス(約40名)が国際学級である。35年以上前から、全校生徒の約6分の1を帰国生が占める環境が日常となっている。中3までは帰国生のみの国際学級で学び、苦手分野をきめ細かくサポート。英語・数学・国語ではクラスを2分割した少人数授業を実施しており、常に習熟度に応じた授業を受けることができる。育ってきた国や文化の違いを過度に意識することなく、帰国生同士で安心して過ごしながら、日本での学校生活に慣れていける点も大きなメリットである。
高1からは、帰国生と一般生が同じクラスで学ぶ。異なる価値観を持ち、積極的に行動する帰国生と身近に接すると、一般生は大きな刺激を受ける。一方で、帰国生も日本的な考え方に触れ、互いに理解を深めながら信頼関係を築いていく。生徒同士はもちろん、教員と生徒との距離も近く、校内にはアットホームな雰囲気が広がっている。
オンとオフを切り替える「黙想」
学習姿勢を身に付ける「攻玉社手帳」
攻玉社の伝統として受け継がれているのが「黙想」だ。朝のホームルームや各授業の開始時に、1分ほど姿勢を正して目を閉じる。これにより、気持ちのオンとオフをスムーズに切り替えて、落ち着いた雰囲気で授業に臨める。大学入試の際にも、試験会場で黙想をしてから本番に挑む生徒がいるなど、攻玉社生にとって一つのルーティンとなっている。
学習姿勢を身に付けるために活用されているのが、中1・2に配布される「攻玉社手帳」。舘山先生は「中学生になったら、自分で自分を管理できるようになってほしいと考えています。学習計画や勉強時間を手帳に記録することで、定期試験や課題に対して『次はもっと早く取り組まなければならない』と自ら気づくことを狙いとしています」と話す。うまくいかなかった経験を次に生かすことで、次第に受け身の姿勢から能動的な姿勢へと変わっていくのである。
「『こんなことを学びたい』『わからないことを調べたい』という好奇心を持った生徒に、ぜひ入学してほしいと思います。多様な生徒が刺激し合って学ぶ環境で、失敗を恐れることなく、挑戦を続けてください」と舘山先生は力強く結んだ。
攻玉社中学校・高等学校