少数精鋭のリーダー教育を実践
確かな学力と強い精神力を養い 現役で東大・医学部をめざす
北嶺中・高等学校男子校
北嶺中・高等学校は、「めざすなら高い嶺」を掲げ、東大や国公立大、医学部医学科への高い合格実績を誇る北海道屈指の男子進学校だ。全国から生徒が集う青雲寮では、仲間と切磋琢磨しながら確かな学力と強い精神力を養っている。創立40周年を迎えた今、同校が推進する少数精鋭のリーダー教育と、進化を続ける学習環境について、谷地田穣校長に話を伺った。
難関大学進学を見据えた
無駄のないカリキュラムを展開
イギリスの全寮制パブリックスクールをモデルに、1986年に設立された北嶺中・高等学校は、1期生の卒業以来、途切れることなく東大合格者を輩出し、難関大学や医学部医学科への進学実績に定評がある。
卒業生117名が挑んだ2025年度の大学入試では、東大に14名(現役12名)が合格。国公立大の合格者総数は116名(現役94名)、医学部医学科では76名(現役46名)に上る。谷地田校長は、この安定した実績の背景に「きめ細かな指導体制」「難関大を見据えた体系的カリキュラム」「集中して学べる環境」の3点を挙げる。
英語・数学・国語は、公立校の約1.6倍の授業時間を確保。習熟度別授業、放課後講習、長期休みには各種講習を行い、難関大学進学を見据えた無駄のないカリキュラムで基礎学力の充実を図るとともに、英語・数学・国語は中2までに中学校の学習内容を、高2までに高校の学習内容を、ほぼ学び終える。放課後や長期休暇中には、中2以上を対象に講習が行われるほか、英検®・TOEFL・ケンブリッジ英検・漢字検定・数学検定などの検定試験にも中1から全員が挑戦。さらに高3では、「東大理系数学」「医進英語」などの超難関大学対策講座を放課後に開講し、面接試験対策や小論文の添削指導にも対応している。
一方、同校は開校当初から柔道とラグビーを体育の授業で必修とし、柔道では95%以上の生徒が在学中に初段を取得。また、中1~高2の「全校登山」では、学年が上がるにつれてより難度の高い山に挑み、心身を鍛えると同時に仲間との協調性を育んでいる。
医師の使命に触れる
本格的なプログラムを展開
好調な進学実績の背景について、谷地田校長は「学校として医学部を推奨しているわけではありませんが、入学時点で約3分の2の生徒が医学部を志望し、例年卒業生の3分の1が進学しています。理系・文系を問わず全員で“最高峰”をめざし、切磋琢磨する校風が代々受け継がれているのも、高い志を持つ先輩や仲間の存在が大きいといえるでしょう」と語る。
医師への夢を強力にバックアップするのが、医学部進学に特化したプログラム「北嶺メディカルスクール」だ。医学界で活躍する卒業生のネットワークを生かし、ふだん見ることのできない手術現場の見学や医師を招いた講演会、医療研修、訪問診療研修のほか、学年全員がハーバード大学メディカルセンターで授業を受講するなど、医療について多角度から学ぶ。特に、北海道礼文島の医療機関を訪れる「Dr.コトーキャンプ」や、へき地の医療に触れる「赤ひげツアー」では、毎年生徒たちが大きな刺激を受けて帰ってくる。「現場の厳しさを実感し、『ぼくには離島は無理です』という生徒は少なくありません。その一方で『将来、へき地医療に携わりたい』と目覚める生徒も必ずいます。明確な目標を持った生徒の意志は強く、成績は格段に上がり、医学部合格を達成するのです」と谷地田先生は語る。