思考力を鍛える「R-プログラム」
得意分野を伸ばし、時代を生き抜く人間力を培う
2つめは中学3年間を通じて行われる「リーディングマラソン&読書ノート」。中学に入学すると、全員に「読書ノート」が配布され、図書館から本を借りて読むたびに、読んだページ数をそのノートに記入していくというもので、ページ数だけでなく、読後の感想を記入する欄もあり、読んで考える、考えながら読むといった習慣を身につける効果も期待できる。
また読書を促すため、1年間を4期に分けて、個人とクラス対抗で読書量を競う「リーディングマラソン」も展開。最も多く本を読んだ生徒には「年間Best Reader」が贈られる。
「文章に親しむことは、読解力や鑑賞力の向上につながり、身についた知識、広がる経験は豊かな発想の源になります。中学生・高校生の時期にたくさんの本を読んでもらいたいと考えています」と大場校長は言う。
こうした取り組みを行ったことで、国語だけでなく、ほかの教科で課されるレポートにおいても、生徒たちはしっかりと構成された文章を書けるようになっている。ちなみに「R-プログラム」は、基本的な骨組みを保ちながらも、その年の生徒たちの様子や大学入試の変化などを踏まえて検証、改善が行われており、年々進化しているという。
職場体験から学部選びへ
未来につながるキャリア教育
「R-プログラム」の最後の一つが「キャリアデザインプログラム」だ。中1では、OBを中心にさまざまな職業の人を招き、自らの職業について語る「職業講話」を実施。中2で行うのは一つの職業が成り立つために、周囲にどんな関係職種があるかを調べる「職業理解」。高校の探究活動の入口にもなっている。さらに中3では、実際に職場を訪問する「職場体験」を行っている。中3の夏休み前に3日間行うこの体験、コンビニや飲食店、ホテル、福祉施設、鉄道会社、一般企業、自衛隊、警察などなど受け入れ先は多岐にわたる。体験後は各自が短いプレゼンテーション動画にまとめ、文化祭で発表する。
「実際の現場で、業務の一部を手伝う職場体験は、3日間とはいえ職業の裏側を知ることになるため、『働くとはどういうことか』を実感できる有意義な経験です。夏休み明けに中3生全員と話す機会を設けているのですが、職場体験の様子を熱心に話してくれる生徒が多いんですよ。同時にこの職場体験が、自らの興味・対象を自覚するきっかけもなり、大学の学科選びなどにつながっていきます」と大場校長。校長にとっても、生徒一人ひとりとの5分面談は生徒の成長を実感する機会になっているようだ。
「R-プログラム」での学びが
接続する高校の探究学習
中学の「R-プログラム」に接続する形で、高校で探究学習が始まる。高1ではグループワークによる課題発見型の探究学習を実施。地域の施設や制度の不便・不足要素などを利用者の立場で発見し、解決策を提案する。高2では個人研究に取り組む。「情報」の授業とタイアップしてパワーポイントなどを駆使した表現力アップも行い、一人ひとりクラスで発表。優秀者は1月に大ホールで発表を行う。
「ただ知識を修得するのではなく、アウトプットを意識して知識を修得できる力を身につけて欲しいのです。同時に生徒には、こうした教育環境を利用して、自分に自信をつけてもらいたいと考えています。自信をつけるには、得意なものや好きなものを見つけ、それを伸ばすことです。それが自信となり、苦手なものにも挑戦するようになるでしょう。得意なものを伸ばすことで人間的に成長すれば、仲間が集まってきます。仲間を引き寄せる力はリーダーの資質のひとつでもありますが、本校でリーダーの資質の基礎を育んでほしいと考えています」と大場校長は語る。
最後に、保護者へのアドバイスをいただいた。
「アットホームで、担任をはじめとする教員、卒業生、保護者など、大勢の“立正ファミリー”が生徒一人ひとりを見守る。できる生徒だけを伸ばすのではなく、生徒一人ひとりと向き合い、それぞれの未来を向けた教育を実践・展開しているのが立正です。2025年2月にグラウンドの人工芝も新しくなるなど、施設のリニューアルも進んでおり、生徒が安心して学校生活を送れる学校だと自負しています。ぜひ本校に足を運び、立正ならではの雰囲気・環境をご確認ください」
立正大学付属立正中学校・
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