1. ホーム
  2. 中学校の魅力を知る
  3. 思考力を鍛える「R-プログラム」 得意分野を伸ばし、時代を生き抜く人間力を培う

思考力を鍛える「R-プログラム」
得意分野を伸ばし、時代を生き抜く人間力を培う

思考力を鍛える「R-プログラム」<br>得意分野を伸ばし、時代を生き抜く人間力を培う

宗教の教えを教育の基幹に、1世紀以上にわたって人間教育を実践してきた立正大学付属立正中学校・高等学校。21世紀を生き抜くための資質・能力を、6年間で身につける。その目標達成のために、13年前から行っているのが「R-プログラム」とキャリア教育だ。同校での学びについて、大場一人校長に話をうかがった。

親子4代にわたり
受け継がれていく立正精神
校長 大場 一人 先生
校長
大場 一人 先生

 立正大学付属立正中学校・高等学校の始まりは1872年に遡る。日蓮聖人の人格と教えを建学の精神に置く仏教主義の学校で、「行学二道」が教育の軸だ。「行学二道」は、修行と修学の2つの道を指し、学校や社会で学んだ知識や経験という「学」を、実際に行動に移すという「行」のできる生徒を育てるということ。150年以上に及ぶ年月、同校では人間力を高め、社会に貢献できる知見や行動力を伸ばす学びを実施しており、立正で学んだ卒業生が自分の子弟や孫を立正で学ばせることも多い。最近では親子4代にわたり“立正ファミリー”という家庭もあるという。

 「本校がめざすのは『仲間とともに、社会のために、自分の力を発揮する人を育てる』ことです。一人で何でもできるようになることだけが自立ではありません。個性を認め、自分と異なる意見を受け入れ、自分の主張をしっかりと伝えていく。そうした学びが“立正らしさ”として多くの方々の支持をいただいているのだと思います」と大場校長は語る。

「読む」「要約」「発表」を
総合的に鍛えるプログラム

 こうした“立正らしさ”を大事にする一方、時代の変化に対応するために同校ではこれからの時代に必要な教育とは?を常に自問自答してきた。

 「これからの時代を生きる生徒たちに必要なのは、高いコミュニケーション能力と豊かな人間性です。学力はもちろん大切ですが、ただ暗記するだけではなく、培った知識を自分の中で統合し意志を持って伝えていく力、しっかりと自分の意見が表現できる力を身につけること。時代を見据え順応できる力=生きる力をどのように培っていけるのかが、学校教育に求められていると思います」

 そこで同校が実施しているのが「R-プログラム」だ。「Research(調べる)」「Read(読み取る)」「Report(表現する)」の3つのスキルを定着・伸ばすためのプログラムが、日々のカリキュラムの中に組み入れている。

 1つは「コラムリーディング&スピーチ」。学力とコミュニケーション能力の基礎となる国語力(読む、書く、聞く、話す)を身につける取り組みで、中1から高1にかけて朝のホームルームの時間を利用して実施される。テーマのある文章を読み、その内容を自分の言葉で要約したり、図示したりしてまとめる「文章化」、さらにその内容をわかりやすく他人に伝える「発表」の3つで構成されており、社会で求められる一連の能力を総合的に鍛える内容になっている。

 扱う文章は、新聞の社説やコラムなどの短い文章からはじめ、学年が上がるにつれ社会的・時事的・道徳的な文章など高度な内容へと変化していく。また「文章化」についても、中1では原稿用紙の使い方や、まとめ力の基本などが中心だが、次第に自分なりの文章構成を考えたり、関連資料を添付したり、データ分析の結果を踏まえたりして、説得性のある資料作りへと高度化させていく。「発表」も、要約した内容をクラスの人の前で発表する「1分間スピーチ」からスタート、学年が進むにつれて「3分間スピーチ」や、グループディスカッションやディベートの形式になるなど、論理的に意見を表明できる力を身につけられるようになっている。こうした取り組みの成果は、学外の大会でも実証されている。「中学生の主張東京都大会」や「仏教主義連盟弁論大会」などで、同校の生徒は毎年のように上位入賞を果たしているそうだ。

このページをシェア