基礎・基本と日々の努力を大切に
探究活動やグローバル教育を充実 挑戦と体験で未来への道を開く
豊島岡女子学園
中学校・
高等学校
1892年に開校した豊島岡女子学園は、伝統ある女子進学校として知られる。2022年度に完全中高一貫校となり、6年一貫のカリキュラムがより充実。探究活動やグローバル教育、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校としての取り組みにも力が入る。どのような理念の下で教育活動を展開しているのか。サピックス教育事業本部本部長の広野雅明氏が校長の竹鼻志乃先生に伺った。
竹鼻 志乃先生
豊島岡女子学園中学校・
高等学校
校長
広野 雅明氏
サピックス教育事業本部
本部長
完全中高一貫化で
6年を見据えた学びを実践
広野 私立学校は建学の精神に基づいた独自の教育に価値があります。豊島岡女子学園の創立の経緯をお聞かせください。
竹鼻 本校の歴史は1892(明治25)年に河村ツネ先生が創立した女子裁縫専門学校に始まります。当時から続く教育理念と建学の精神は「道義実践」「勤勉努力」「一能専念」という3つの教育方針として大切にしています。
広野 どんな思いが込められているのでしょうか。
竹鼻 「道義実践」は、人として正しい道を実践する大切さを体得させ、「勤勉努力」はこつこつとまじめに努力を積み重ねる姿勢を育て、「一能専念」は生徒それぞれが持つ才能を見いだして伸ばしていく方針を示しています。すべて本校の教育の根幹です。
広野 「勤勉努力」の象徴でもあるのが毎朝5分間の「運針」ですね。
竹鼻 1mの布に赤い糸で針を進める「運針」は縫うことだけに集中する時間です。担任は毎朝、針の進め方を見て生徒の体調や心の様子を知ります。生徒にも教員にも大切な時間です。
広野 2022年度に高校募集を停止し、完全中高一貫校になりました。どんな狙いがあったのですか。
竹鼻 探究活動に6年間を通して取り組ませたいという理由が大きいです。自分の興味・関心に基づいて主体的に課題解決する過程で「志力(志を立て実現する力)」と未来を創る力を育成したいと考えています。SSH指定の2期目では、高校から本格化する課題探究に向けて中学のうちから学びを深めることができるようになりました。
広野 中学で課題探究型の授業に取り組むのは、大きな意味がありますね。