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小5生で解いてみたい算数入試問題体験会

小5生で解いてみたい算数入試問題体験会

最難関校の
算数入試問題を
入試当日に
親子で体験

東京・神奈川の中学入試解禁日は2月1日。その日「わが子が伸びる親の『技(スキル)』研究会」では、今日出題されたばかりの算数の入試問題を体験するイベントを開催しました。小5生と保護者が、最難関校の男女御三家+駒東の入試問題に挑戦。現役中学生もチューターとして参加し、問題を解く様子を見せてくれました。イベントの様子を紹介します。

実際の問題・答案用紙を用い
自ら問題を解いてみる

 「小5生で解いてみたい算数入試問題体験会」は、毎年2月1日に開催しているシリーズ企画です。入試まであと1年と迫ったこの日、小5生と保護者に出題されたばかりの最難関校の入試問題を「体験」してもらう試みで、開成、武蔵、麻布、桜蔭、女子学院、雙葉の男女御三家に駒東を加えた7校の入試問題を取り上げます(今年はサンデーショックのため、女子学院の問題は扱いませんでした)。各学校の実際の問題用紙・解答用紙を取り寄せ、実際に解きながら「難関校の算数入試問題とはどんなものか」を知ることがイベントのねらいで、すべての問題ではなく各学校からピックアップした問題を扱います。講師を務めるのは算数オリンピック大会顧問の金廣志先生、元開成中学校高等学校専任教諭の石田浩一先生、みんなの算数オンライン主宰の竹内洋人先生、算数オリンピック委員会の春日速水先生の4人。加えて算数オリンピック大会中学生部門2位銀メダルの日比野利之君(開成中1年)をはじめとする最難関校の先輩たちもチューターとして参加してくれました。

 最初に金先生が「一緒に試行錯誤しながら、最新の入試問題に取り組みましょう」と挨拶。 麻布の問題から体験会が始まりました。

 麻布は「発想を大事にする出題が特徴」と金先生が紹介。取り上げたのは大問1の正方形と直角二等辺三角形を組み合わせた図形の問題で、「問題文には、『ここに注目しなさい』ということが書かれていますから、しっかり読みましょう」とのアドバイスを受け、全員で解き始めます。解けた人から手を挙げ、先生方が机の間を回りながら答えを確認。「正解」と声をかけたり。「もうちょっと考えてみよう」と解き方のヒントを出したり。最後に春日先生が解き方を示してくれました。

正解よりも出題意図や
プロセスの理解が大事

 次に取り上げたのは駒東。粒ぞろいで時間がかかる問題が多い傾向があるそうです。挑戦するのは大問4。数字が書かれたカードを逆さにしてみる「逆さ数」を扱う問題で、算数オリンピックでもよく出てくる出題だとか。ここでも5分時間を取って参加者が問題に挑み、竹内先生が解説。「慎重さが要求される問題。条件を一つひとつ考えていくのが算数の勉強の基本です」とアドバイスしました。

 3校目は雙葉。段階を踏んでいけばさほど難しくないレベルの出題が中心でしたが、今年は例年と傾向が大きく異なり、入試ではあまり見たことない出題だったそうです。取り上げたのは大問3の折り紙を折ったり切ったりする図形の問題。「線対称になっていることに気づくことが大事」と金先生。参加者は解答用紙に円や直線を書き加えていきます。苦戦している様子に「難しい、苦しいのは周りの人も同じ。自分だけが苦しいと思わないで、あきらめずに挑戦しましょう」と金先生。解説後には「間違えた時の方が考える力がつきます。落ち着いて問題と向き合えば、時間がかかっても必ず正解にたどり着けますよ」と励ましの言葉をくれました。

 4校目に取り上げたのは開成。「算数オリンピックの問題に近づいてきた」(金先生)そうで、チューター生と石田先生が解き方を解説。大問2の分数の問題では、問1が誘導になっており、その規則性を使えば問2も無理なく解けるとのこと。「条件をはっきりさせることが大切」と石田先生。大学入試でも、問のつながり=読解の力が必要だと話してくれました。

 次は武蔵。「武蔵志望なら合同や相似の理解は絶対に必要」と金先生。挑戦したのは大問1の2、二等辺三角形と四角形を組み合わせた図形の問題。ここではチューター生が考え方を説明しながら解いてくれました。

全体像をとらえて
解ける問題から解いていく

 6校目は桜蔭。問題文が長めで、場合分けなど手間がかかる出題が多い傾向があります。チューター生に聞くと「自分なら面倒そうな問題は飛ばして後回しにし、比較的時間がかからない問題から解き始める」との答え。「いきなり最初から問題を解き始めるのではなく、まず全体像をとらえて解ける問題から解くことが大切です」との金先生の説明に、参加者も大きくうなずいています。

 チャレンジしたのは大問2のA、正三角形を張り合わせてできる立体に関する問題で、チューター生が考え方を説明。開成の問題と同じように問1、2、3と問題がつながっており、考え方を積み重ねていくと次の問題が解けるようになっています。チューター生は「うまく解けないときには、条件を見落としているかもしれないので問題文を読み返してみる」という工夫も紹介してくれました。

 最後に開成の問題をもう1問。石田先生とチューター生のコラボで問4、正六角形を7個並べた問題に挑みました。これも問1が問2、3のヒントになっています。チューター生は条件にあわせて場合分け。最後は時間が足りなくなり、参加者がそれぞれ家で解いてみることになりました。

 残り時間を使って、チューター生への質問タイムが設けられました。学校での様子や、去年の入試問題の手ごたえはどうだったかといった金先生からの質問に加え、参加者からも「受験前後で変わったことは?」「受験前の睡眠時間は?」「受験勉強の息抜きは?」などの質問が上がり、チューター生たちの気取らない本音の答えに会場は笑いに包まれました。

参加者の声

  • ● 「今日出たばかりの難関校の問題を集めて5年生に解かせる」という企画が大変面白かったです。親が見ても難しい問題でしたが、解けたときの喜びを子どもと共有できてよかったです。
  • ● もっと堅苦しい会だと思っていましたが、先生方がフランクで笑顔も多い楽しい会でした。子どもが意欲的に問題に取り組む姿が見られて大変嬉しかったです。
  • ● いろいろな先生方のお話を同時にうかがえる貴重な機会でした。また、同世代の人たちと同じ問題を解く機会はなかなかないため、緊張感の中集中して問題に取り組んだ、あっという間の2時間でした。
  • ● 1年前に受験した先輩たちが解説してくれたのがわかりやすかったです。入試当日に問題を解ける臨場感にドキドキしました。
  • ● 学校ごとに出る問題の傾向がわかりました。先輩たちの存在が刺激になりました。
  • ● 問題の解き方のみならず、「あきらめなかった子が勝つ」といった心構えなど、大切なことを学べました。

先生からのメッセージ

親子で「体験」し
算数の面白さに
触れてください

 「小5生で解いてみたい算数入試問題体験会」は2015年から始まりました。最初の頃に比べて参加者も積極的に問題に向き合ってくださり、今年も多くの手が挙がる楽しい会になりました。 “入試問題を即日体験する”というこの企画は、問題を解くことよりも「体験」というテーマの通り答案用紙や問題の実物を目の当たりにし、答案をどう仕上げていくのかの自覚を高めることを目的としています。講師の解説を聞いてわかった気になっても力はつきません。出題の意図を理解し、条件を一つひとつ整理しながら、試行錯誤する先に正解が待っている。そこに算数の面白さと奥深さがあります。ぜひその試行錯誤を楽しんでください。

 またこの会は、親子での参加をお願いしています。親子で同じ問題にチャレンジすることは、「子どもが今どんな状態で、どんなことを考えているのか」の理解につながるはずです。子どもと同じ目線で中学受験に向き合うきっかけにしていただければ嬉しいですね。

 中学入試の問題は、大学受験にもつながっています。どういう意図・視点で出題されているかを理解し、これからの1年間、自分のぺースで学力アップに取り組んでください。皆さんのチャレンジがいい結果になるよう願っています。

金 廣志 先生

悠遊塾主宰。 算数オリンピック大会顧問。
伝説の塾として知られた“武久鴻志会”の専任講師として中学受験界に足を踏み入れる。渋谷教室教務責任者を経て、悠遊塾を設立。一人で4教科を指導、塾生全員を全国の超難関校に合格させカリスマ講師として一躍有名になる。

わが子が伸びる親の
スキル研究会

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