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中学受験ABC [第2回] 志望校選びで大切なこととは

中学受験ABC [第2回] 志望校選びで大切なこととは

志望校選びで
大切なこととは

志望校選びでは、学校の校風や教育内容、進学実績を総合的に確認することが欠かせません。なぜなら、これらは6年間の学校生活の質や、その先の進路に大きな影響を与える要素だからです。

私立中学校は、教育理念や校風、カリキュラムに学校ごとの個性が色濃く表れています。受験対策よりも学問的な探究を重視する学校もあれば、先取り学習や補習・講習を充実させ、大学受験を強く意識した指導を行う学校もあります。そのため、本人が「どのような環境で学びたいか」という思いと、保護者が「どのような教育を受けさせたいか」という方針が一致しているほど、納得感のある志望校選びがしやすくなります。

一方で、国立中学校の多くは国立大学の教育学部の付属校として設置されています。学費負担が比較的軽いことに加え、学校によってはレベルの高い授業が行われ、難関大学への進学実績を誇るところもあります。そのため、学力面・経済面の両面から高い人気を集めています。

ただし注意したいのは、高校進学が自動的に保証されていない学校がある点です。たとえば筑波大学附属中学校では、高校進学に際して内部試験が実施されます。また、千葉大学や埼玉大学の教育学部附属中学校のように、そもそも併設高校を持たない学校もあります。中学卒業後の進路については、必ず事前に確認しておく必要があります。

さらに、都道府県立や市立・区立の中高一貫校も、経済的負担の軽さから安定した人気があります。6年間を見据えたカリキュラムが組まれている点は私立と同様ですが、一部の学校では中学段階は学習指導要領に準じた進度で学び、高校からは外部入学生と同じクラスになるケースもあるため、教育内容の違いを理解しておくことが重要です。

付属校・系属校か
進学校かを
どう選択するか

志望校選びでは、大学進学をどのように考えるかが大きな判断軸になります。その代表的な選択肢が、付属校・系属校か、進学校かという視点です。

付属校(半付属校を含む)では、併設された大学に原則として無試験、または有利な条件で進学できます。大学受験を過度に意識せず、中高6年間を比較的ゆとりをもって過ごせる点が大きな魅力です。その結果、興味のある学問に打ち込んだり、部活動や学校行事に積極的に取り組んだりする生徒も多く見られます。

学習面では、高校生のうちから大学の講義を受講し、取得した単位が大学卒業に必要な単位として認められるケースもあります。大学の図書館や研究施設を利用できたり、大学と連携したプログラムに参加できたりする点もメリットといえるでしょう。

ただし近年では、付属大学以外の国公立大学や他私立大学を受験する場合でも、推薦権を保持したまま受験できる制度が整ってきた一方で、大学推薦にあたって英語資格など一定の条件を課す学校も増えています。無条件で進学できるわけではない点には注意が必要です。

また、付属校を選ぶ際に特に重要なのは、併設大学に本人が希望する学部・学科があるかどうかです。仮に学部があっても、成績によっては希望どおりに進めないこともあり、人気学部では厳しい競争になる場合もあります。

一方、形式上は付属校でありながら、他大学への進学にも力を入れる「半付属校」と呼ばれる学校もあります。難関大学進学コースを設けるなど、柔軟な進路選択が可能な点が特徴です。

さらに、大学と提携関係を結ぶ「系属校」もあります。別法人が運営している点が付属校との違いですが、早稲田実業学校のように、実質的には付属校に近い位置づけの学校も存在します。推薦進学の割合は学校ごとに異なるため、事前の確認が欠かせません。

これに対し、大学を併設していない、あるいは併設していても進学者が少ない学校は、大学受験指導に特化した進学校として高い実績を上げています。国公立大学や医学部を目指したい場合や、中高6年間でじっくり進路を考えたい家庭には、進学先に制約のない進学校が向いています。

伝統的な男子校・女子校と新興の共学校との
違いとは

学校の男女別の形態も、志望校選びでは見逃せないポイントです。男子校・女子校と共学校では、学校文化や教育の雰囲気に違いがあります。

男子校には、戦前の旧制中学校を前身とする学校が多く、女子校もまた、戦前の高等女学校を起源とする学校が少なくありません。そのため、長年受け継がれてきた教育方針や行事を大切にしている学校が多く、伝統を重んじる校風が特徴です。

一方、共学校は比較的新しい学校が多く、グローバル教育や探究学習に力を入れる学校、有名大学の付属・系属校が多い傾向にあります。近年では、従来は男子校・女子校だった学校が共学化する例が増えており、とくに女子校からの共学化が目立ちます。大胆な改革によって大学合格実績を大きく伸ばした学校もあります。

また、国学院大学久我山や桐光学園のように、授業は男女別、行事は男女合同で行う「別学」という形態の学校もあります。男女それぞれに適した指導を行いつつ、協働の機会も確保する点で、両者の良さを取り入れた形といえるでしょう。

宗教を教育の基盤とする学校とは
どのような学校か

私立校の中には、宗教を人間教育の基盤とする学校もあります。結論から言えば、宗教教育があっても、信仰が強制されることはありません。

キリスト教系(カトリック、プロテスタント)や仏教系の学校では、宗教の授業や礼拝、座禅などが教育の一環として取り入れられています。これらは、人格形成や価値観の育成を目的としたものであり、生徒や保護者に特定の信仰を求めるものではありません。

実際には、その宗教・宗派と無関係な家庭の生徒も数多く在籍しています。また、キリスト教系の学校では、英語やフランス語を中心とした語学教育に力を入れている学校が多い点も特徴です。

宗教教育の有無や内容については、学校説明会や公式資料を通じて確認し、家庭の考え方と合うかどうかを判断することが大切です。

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